沖縄県那覇市の密教護摩祈祷、祈願寺

 真言密教、不動明王、護摩祈祷、護摩祈願、日々役に立つ仏教 心を癒す感動する仏さま、物を手作りしそこに魂を入れる、  密教寺院勝龍寺沙門龍明のブログです。

不動明王 智慧と力の怖い顔をした仏様

不動明王 はじめに


不動明王(ふどうみょうおう)


不動明王は、観音さまやお地蔵さまとならんで、日本で最も信仰されている仏さまの一人です。親しみを込めて「お不動さん」と呼ばれています。
普通、仏さまの印象は優しいお顔で慈悲深いイメージが有りますよね。
観音さまは、「観音経」で説かれていますが、観音さまの力を念じたならば、たちまちに信者のもとへ現れて救ってくださるとゆう慈悲深い姿を示します。日本百観音霊場で西国三十三箇所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所が大変有名で多くの参拝者が巡礼しています。
お地蔵さまは円満なお顔をして、地獄の底までおもむいて、苦しむ衆生に代わってやろうとゆう、代受苦の誓願をもっておられます。
ところが、不動明王は剣携え、顔をしかめ、歯をむきだして、怒っています。後ろには火炎が燃えさかり、怒りが増幅してみえます。お不動さんを、初めて観る子供はあまりの怖さに泣き出す子も居る次第です。また、お不動さんの前では、自分の弱い心やいい加減な気持ちを叱られているようで、身の引き締まる思いが致します。
信仰し、礼拝する行者の方も静かに手を合わせているだけでは有りません。不動明王の礼拝、儀礼には、護摩が欠かせません。燃え上がる災に正面から向き合い、行者や信者は祈りをこめて、ひたすらに経典(般若心経や聖不動経)・真言(不動明王の真言 慈救咒 (じくしゅ)
「ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマン」)を唱えます。ときには、激しく打ち鳴らす太鼓の音やおおきな読経の声、法螺貝の神秘的な音が護摩祈祷の法力を高め、力強く信者の心に入魂致します。

護摩祈祷中(ごまきとうちゅう)


護摩祈祷を簡単に説明します。「護摩」というのは、サンスクリット語の「ホーマ」を音写したもので、「物を焼く」という意味からきています。護摩修法には、護摩壇の中央に護摩釜が在り護摩木を焼きます。護摩木を焼くと災があがります。その災が重要で、燃え上がる災は、「不動明王の口」で、仏の智慧の象徴です。行者は、色々な修法で不動明王をご接待致します。(かなり大胆な表現ですが。)その炉口から供物を食します。収めた護摩木は、供物として焼かれるのです。煙が天に届くことで、天は食を頂くことができ、かわりに人々に災難を除き、福を与えるとされています。この護摩祈祷は、日本では1200年続く密教らしい現世利益の修行です。仏さまに手を合わせてお願いする事によって得られる御利益で、現世で幸せな人生をおくれるように本尊・仏さまやご先祖様に手を合す事によって、幸せを頂くことです。どうか一度、護摩祈祷をされてみて下さい。

現世利益…不動明王の本誓は、抜苦与楽(苦を抜き楽を与える)の慈悲である。本尊はこれに依って信者に加護を与え信者は信心によってそれを受持する。ここに加持が成立し、現世利益が実現する。






この記事へのコメント
はじめまして。はまこと申します。

神秘的な雰囲気に圧倒されました('ω')。。

これからも遊びに来ますね。。

更新楽しみにしてます(^^)/
Posted by はまこ('ω')ノはまこ('ω')ノ at 2016年01月29日 11:35
コメントありがとうございます。
仏教や密教の事を、ブログに載せていきたいと思いますので、これからも、遊びにいらして下さいね。
Posted by はまこ様 at 2016年01月29日 14:57
 登録完了です。更新楽しみです。
Posted by kisyou at 2016年12月31日 17:41
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