≪お釈迦さまの説話―キサー・ゴータミー―≫
人生の節目や岐路に立ったときに、その分野の仏さまにお願いして「甘えて、力づけて頂く」智慧を学ぶブログです。
≪お釈迦さまの説話―キサー・ゴータミー―≫
コーサラ国のある町にキサー・ゴータミーという若い女性がいました。
結婚し男の子を生みましたが、その子は突然死んでしまいました。
キサー・ゴータミーは、気が狂ったようになり、子どもをなんとか生き返らそうと必死の思いで、死児を抱き、蘇生の妙薬を求めてふらふらとさまよい歩いていました。
そして、必死の思いでお釈迦さまを訪ねます。
お釈迦さまは、「まだ一度も死人を出したことのない家から芥子の種を三粒もらってきなさい。それが蘇生の妙薬である。」とキサー・ゴータミーに教えます。
キサー・ゴータミーは、懸命に探し求めます。
しかしながら、死人をだしたことのない家などは一軒もみつかりません。
母親キサー・ゴータミーは、忘れかけていた大切なことに気づきました。
それは、だれでもこの世の中に生れた限り、必ずいつかは死んでいかなければならないということでした。
母親キサー・ゴータミーは、死んでしまった子どもに静に語りかけました。
《あかちゃん、ごめんなさい。あなたを生き返らせる薬は見つけられなかったわ。でもお釈迦様にお礼を申し上げにいきましょう。あかちゃん、お母さんに大切なことを教えてくれてありがとう》
正気に戻ったキサー・ゴータミーは、涙でほほを濡らしながらしっかりと歩きだしました。
そして、彼女はお釈迦さまに帰依したと伝えられています。
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