【個性を見抜くチカラ】
良工が材を用いる、その木を屈せずして廈(か)を構う。
聖君の人を使う、その性を奪わずして所を得しむ。
~性霊集より引用~
優れた技術を持つ宮大工さんは、樹齢千年の木を使えば千年耐える寺社を建てられると言われてます。自然が作り出した木が持つ個性・育ち方を見極めながら、その木に最適な方法で使用する為です。
現代の組織やスポーツ競技でも同じく応用が出来ます。原文の「聖君」をリーダー、監督と置き換えていくと、人の個性を奪わずに力を出す!ということです。
黙々と仕事をこなしていくタイプの人もいれば、リーダーシップを発揮して勢いよくすると成果を出しやすい人もいたり、そういう人の個性を見抜くことも大事です。
お互いの個性、違いを認め合い、手を取り合いながらチカラを発揮して、一つの大きな「和」となっていくのです。