【自分を見つめ、磨く時間】
良工は先ずその刀を利くす、能書は必ず好筆を用う
~性霊集より引用~
「良い工人はまずその道具を研ぐ、良い字を書く人は良い筆を必ず使う」
という空海のお言葉です。
職人は道具を大切にし、準備を怠らない。そういう例えです。空海というと、「弘法、筆を選ばず」と諺も有名ではありますが、唐で筆や書について学んだ空海は必ず良い筆を選び、書体や主旨目的に応じて筆を使い分ける重要さを心得ていた。
その使い分けている姿をみて、上記のような諺が出来てしまったのではないか、そう感じております。
もう1つ、例え話として、二人の木こりのお話です。
1人は力自慢で朝から晩までずっと木を伐り続け、
もう一人は適度に休息を入れて、伐採する木こり。結果は休息を入れていた木こりの方が数は多い。その理由を力自慢の木こりが尋ねると、「明確な理由は不明。ただ私は時々斧を研いでいるだけ」とのこと。
道具を研ぐということは、足を止め、自分の内面を見つめる瞑想に近い状態にもっていけます。「自分を磨く時間」を持つことが人生の贅沢な時間であり、目標や成功に近づく重要なことです。
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