大士の用心は、同事これ貴ぶ
大士の用心は、同事これ貴ぶ
~高野雑筆集より引用~
原文の大士(だいじ)は、菩薩のことであり、同事(どうじ)は、苦しむ人々と同じ目線に立って相手を思いやり、救いを求める人を待たせず、すぐにでも手を差しのべる。ということです。
つまり、菩薩の心がまえは、同事を貴ぶこと。という空海の言葉です。
菩薩は、慈悲の心をもって衆生を救う仏様。
菩薩像は立っているお姿が多いです。悟りを開いた如来像はお坐りになっているお姿が多いです。
観音菩薩は、多くの人々を様々な苦から救うため、三十三のお姿に変身する。と言われております。
十一面観音菩薩や千手観音菩薩は、変身された一例です。
もしあなたの身近な人、大切な方が苦しみ、困っていたら、すぐにでも駆けつけて
安心させてください。
救いは一刻も早い方がいいのです。